8-1-74 腎疾患領域
抗GBM型RPGN(CAP)
アフェレシスの方法 |
CAP |
アフェレシスの目的 |
抗体の除去など |
推奨レベル |
なし |
カテゴリー |
なし |
文献的報告数 |
RCT |
CT |
CS |
CR |
0 |
0 |
0 |
0 |
疾患概念
抗糸球体基底膜(glomerular basement membrane:GBM)病は,腎(急速進行性糸球体腎炎,rapidly progressive glomerulonephritis:RPGN)と肺(肺胞出血)に急速かつ重篤な臓器障害を起こす予後不良疾患である(腎と肺の両方を障害する型がGoodpasture症候群).腎と肺の基底膜を構成する共通抗原であるIV型コラーゲンのα鎖(ほぼα3鎖)C末端の非コラーゲン領域が何らかの原因で免疫系に露出し,この抗原に対して産生された自己抗体(抗GBM抗体)が引き起こす自己免疫疾患である.
最新の治療状況
PE+副腎皮質ステロイド薬+免疫抑制薬(主にシクロフォスファミド)の併用.
アフェレシスの根拠
病態の進行が急速かつ重篤であるため,早期の抗GBM抗体の除去が重要である.
施行上のポイント
非透析依存での腎障害及び肺胞出血においては,PEを極力早期に開始する.
施行回数・終了のめやす
本邦では保険適用外.抗GBM型RPGNの病態に対して行った報告はない.
保険適用* 無