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日本アフェレシス学会雑誌:4-6-20-2 呼吸器疾患領域:薬剤性肺障害

4-6-20-2 呼吸器疾患領域
薬剤性肺障害
アフェレシスの方法 PMX-DHP
アフェレシスの目的 酸素化・生命予後の改善
推奨レベル 2C
カテゴリー III
文献的報告数 RCT CT CS CR
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疾患概念
 薬剤を投与中に起きた呼吸器系の障害のなかで,薬剤に関連した肺障害である.薬剤投与中に新規の胸部異常陰影が出現し,感染症や心不全など,他疾患の否定ができた場合,薬剤性肺障害と診断している.様々な病態を示すが,特にびまん性肺障害(diffuse alveolar damage:DAD)を呈した場合は予後不良である.

最新の治療状況
 軽症の場合は,原因薬剤中止のみで病勢は改善する場合があるが,呼吸状態が不良な場合は,ステロイド療法(ステロイドパルス療法)による治療が行われている.

アフェレシスの根拠
 PMX-DHP施行により呼吸状態が改善した症例報告がみられる.

施行上のポイント
 少なくとも2時間以上は使用しないと効果発現はないが,凝固亢進した状態では血流がカラム内で詰まりやすいため注意が必要である.

施行回数・終了のめやす
 目安として確立されたものはない.症状,画像,酸素化の改善など呼吸状態の総合的な判断が必要である.

保険適用*   無

文   献
 1) Izumikawa K, Nakano K, Kurihara S, et al:Diffuse alveolar hemorrhage following itraconazole injection. Intern Med 2010;49(5):497-500
 2) Yokoyama T, Tsushima K, Yamamoto H, et al:Polymyxin B-immobilized fiber column hemoperfusion treatment for drug-induced severe respiratory failure:Report of three cases. Intern Med 2010;49(1):59-64
 3) Sato N, Kojima K, Horio Y, et al:Successful treatment of severe amiodarone pulmonary toxicity with polymyxin B-immobilized fiber column direct hemoperfusion. Chest 2013;143(4):1146-50